WOLF‐GUARD研究室

自立走行型鳥獣害対策システム『WOLFーGUARD』の企画・販売を行う合同会社コンチェルタートが送るOfficial Mediaです

— 草刈・除雪・獣害対策を自動化する次世代フィールド管理 —

YARBOって何?

YARBOって何?」

おそらく、そう思われる方が大半ではないでしょうか。簡単に言えば、YARBO屋外でさまざまな仕事を自律的にこなすロボットです。

写真提供:株式会社QYURU

 

芝刈りロボット?
除雪ロボット?

 

どちらも間違いではありません。しかし、それだけではYARBOというロボットを十分に説明できません。一台で、季節によって仕事を変えるYARBOの大きな特徴は、本体となる「Core(コア)」を中心に、仕事に応じてモジュールを交換して使えることです。

 

夏には芝刈り用のモジュール。

冬には除雪用のモジュール。

 

そのほかにも落ち葉などを吹き飛ばすブロワーや、荷物の運搬など、さまざまな仕事に対応できます。つまりYARBOは、特定の仕事だけをする専用機ではありません。

一台のロボットが、季節や目的に合わせて「仕事を着替える」。そんな考え方でつくられたロボットなのです。

 

北海道に暮らしている私たちにとって、これはなかなか興味深い仕組みです。夏になれば草が伸び、冬になれば雪が降る。これまでは、それぞれの仕事に対してそれぞれの機械と人手が必要でした。それを一つのCoreを中心に、季節に合わせて仕事を変えていく。YARBOの面白さは単なる省力化だけでなく、この発想そのものにもあるように思います。

 

「動かす機械」から「自分で働く機械」へ

そして、YARBOのもう一つの大きな特徴が自律走行です。YARBOは、単純なラジコンではありません。RTK-GNSSをはじめ、カメラや複数のセンサーを組み合わせ、自分の位置や周囲の状況を把握しながら、あらかじめ設定されたエリアを自律的に走行します。

障害物を検知すれば、状況に応じて回避や停止を行います。スマートフォンから操作することもできますが、人がずっと後ろについて操作することを前提とした機械ではありません。

 

さらに、作業を終えたり充電が必要になったりすると、自ら充電ステーションへ戻り、ワイヤレスで充電することもできます。屋外で働き、自分で充電場所へ帰ってくる。

ここまでくると、従来の草刈り機や除雪機とは、かなり考え方が違ってきます。

 

「人が機械を動かして仕事をする」のではなく、
「人が仕事を設定し、ロボットがその仕事をする」。

そんな時代が、少しずつ現実になってきています。

 

北海道で気になる「走る力」

YARBOはクローラー式の走行機構を採用しています。屋外には、舗装された平らな場所ばかりがあるわけではありません。芝生もあれば、土もあり、傾斜もある。北海道なら、そこに雪という条件まで加わります。だからこそ、屋外で働くロボットには「どこまで走れるのか」という性能がとても重要になります。もちろん、何でもできる魔法のロボットではありません。

 

ぬかるみ、段差、急斜面、雪質など、実際の現場にはカタログだけでは分からない条件がいくらでもあります。ですから私たちは、スペックを見るだけではなく、実際の現場で動かしてみることがとても大切だと考えています。

 

ロボットは、人の形をしていなくてもいい

「ロボット」と聞くと、人間のような姿をした二足歩行型のロボットを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、社会で本当に役に立つロボットは、必ずしも人間の姿をしている必要はありません。

 

草を刈る。

雪を除ける。

荷物を運ぶ。

 

人がやれば時間も体力も必要になる仕事を、黙々と繰り返す。そんなロボットこそ、実際の現場では大きな力になることがあります。日本ではこれから、人手不足や高齢化がさらに進んでいきます。例えば、これまで複数人で行っていた作業を、より少ない人数で管理できるようになる。寒い屋外で人が作業する時間を短くできる。まずはそんなところから、私たちと機械との関係が少しずつ変わっていくのかもしれません。

 

YARBOは、その変化をかなり現実的な形で見せてくれる「屋外で働くロボット」です。

そして私たちは、このYARBOを見ながら、あることを考えました。

 

「これに、モンスターウルフを載せたらどうなる?」

そこから、WOLF-GUARDへの道が始まります。

次回は、なぜモンスターウルフとYARBOを組み合わせることになったのか。

WOLF-GUARD誕生までのお話をご紹介したいと思います。

 

🌿 研究室ノート🌿

昭和の働き方に最新マシンを載せても…

AIやロボットの進化について、「いずれ人間の仕事が奪われるのではないか」という話をよく耳にするようになりました。けれど、実際にこうした技術を使ってみると、少し違った景色が見えてきます。これから本当に問われるのは、人間かマシンかという二者択一ではなく、人とマシンがどう共存していくかではないでしょうか。そして、もしかすると一番難しいのは、マシンの進化ではなく、人間の側が、これまでの仕事のやり方を変えられるかどうかです。

 

「これからはAIだ」

「これからはロボットだ」

「人手不足にはDXだ」

 

そんな言葉を聞かない日はないほどです。ところが、いざ自分たちの仕事となると、様子が変わります。

 

紙でなければ不安。

電話でなければ伝わらない。

自分でやった方が早い。

人手が足りなければ、もう一人増やせばいい。

そして、既定路線はなかなか変えられない。

 

気がつけば、口では未来を語りながら、手元では昨日と同じ仕事を続けている。最新のロボットを導入したはずのその企業で、どこか昭和のままの誰かが変わらない姿勢でいたら、私たちは新しい時代へ進んでいけるのでしょうか。

 

もちろん、電話が悪いわけではありません。

精神論が悪いわけでもありません。

人が対応することが悪いわけでもありません。

 

問題は、「昔からそうしてきた」という理由だけで、人がそこに居続けることです。

メールで十分なものはメールにする。仕組みで処理できるものは仕組みに任せる。そして、人間にしかできない判断や発想、コミュニケーションが必要な場面に、人の時間を使う。それだけでも、働き方はずいぶん変わるはずです。

 

これはロボットでも同じです。これまで人間がやってきたからといって、これからも人間がやらなければならないとは限りません。一度、立ち止まって考えてみる。

「それ、本当に人間がやらなければならない仕事ですか?」

私は、この問いがこれからますます重要になると思っています。

 

私自身、AIを日常的に使うようになって、そのことを強く感じるようになりました。

もちろん、何も考えずに丸投げしてしまえばそれまでですが、自分の知識や経験、発想を持ったうえで使えば、一人では整理しきれなかった考えを形にしたり、思いついただけで終わっていたものを実現したり、さらにその先の発想へ進んだりすることができます。使い方次第でマシンは人間の代わりになるのではなく、人間の能力を拡張する道具になります。だからこそ私は、「AIやロボットに仕事を奪われるのか」という問いだけでは、少し古いように感じています。

むしろ、

「AIやロボットを使って、人間は何ができるようになるのか」

そちらを考える方が、ずっと面白い。

 

YARBOも同じです。

YARBOを導入しただけで、仕事が勝手に効率化するわけではありません。どの仕事を任せるのか。どこに人が必要なのか。そこで生まれた時間や人手を今度は何に使うのか。

そこまで考えて、初めてロボットは単なる「新しい機械」ではなくなります。

 

そして私は、最新の技術を導入することよりも、最新の技術に合わせて、自分たちが長年当たり前だと思ってきた仕事のやり方を疑うことの方が、ずっと難しいのではないかと思っています。

 

新しいマシンを買うことはできます。

AIを導入することもできます。

 

でも、長年染みついた仕事のやり方は、お金を払っただけではアップデートされません。昭和の働き方に最新のロボットを載せても、仕事そのものは未来にはならないのではないかと感じています。

 

ロボットが人間社会に入ってくる準備は、既にかなり整い始めています。だからこそ案外これから試されるのは、マシンの性能ではなく、私たち人間の方なのかもしれません。

モンスターウルフとは?

~動物の本能に働きかける鳥獣対策という発想~

「モンスターウルフ」と聞くと、多くの方は「鳥獣を追い払う装置」というイメージを持たれるかもしれません。もちろん、その役割は間違いではありません。しかし私たちは、モンスターウルフを単なる威嚇装置ではなく、「動物の本能に働きかける鳥獣対策機器」だと考えています。

 

本能に働きかけるという発想

一般的な鳥獣対策機器は、音や光など単一の刺激によって動物を遠ざけるものが多くあります。モンスターウルフはそれとは少し異なる発想で設計されています。約50種類の威嚇音をランダムに発し、高速点滅するLED、オオカミを模した姿、首振り動作、赤く光る目や青く光る尻尾やシルエット。そして、動物が本能的にオオカミを恐れる習性を利用し、これらを組み合わせることで、動物に「近くに捕食者がいるかもしれない」という警戒心を呼び起こします。私たちは、この考え方こそがモンスターウルフ最大の魅力だと感じています。

 

現場で見えてきた可能性

鳥獣対策に絶対的な正解はありません。地域や環境、対象となる動物によって、求められる対策は変わります。私たちは現場で実証を重ねる中で、「もしモンスターウルフが移動できたら、さらに活用の幅が広がるのではないか。」そんな発想にたどり着きました。その答えを探し続けた結果、出会ったのがロボットプラットフォーム YARBO です。

そして誕生したのが、私たち独自のシステムWOLF-GUARDです。

 

各社の役割について

さてここで、モンスターウルフに関わる各社の役割をご紹介します。モンスターウルフは、一社だけで成り立っている製品ではありません。それぞれの会社が専門分野を担いながら、鳥獣対策技術の発展に取り組んでいます。

そして今回、YARBOを組み合わせたことで加わりました。

           YARBOの販売・導入・運用・保守

 

それぞれの専門性を活かしながら、より実用的な鳥獣対策の実現を目指しています。

 

🌿研究室ノート🌿

技術的な話から少し離れます。私は今まで東洋思想を学んできました。モンスターウルフについて考えていると、とても興味深いことに気付いたのです。何故なら、共通する一つの象徴性が存在したからです。

狼は、古くから、力や威厳、統率を象徴する存在として語られてきました。さらに近年、その役割を支えるのはロボットや精密な機械技術です。一見すると、それぞれ別々の存在のように見えますが、実は東洋思想では、「乾(けん)」という考え方があり、乾とは、天を象徴し、威厳や統率、力、剛健、精密を象徴とし、家庭においては父の存在を意味します。そのため、狼や鷲のように自然界で威厳を象徴する存在と、現代のロボットや精密機械が、一つの象意として語られているのです。

なお、京都御所、そして皇居では、天皇がおられる方位を「乾門(いぬいもん・けんもん)」と呼びますが、その由来は乾という古代中国思想からなのです。狼、鷲、そして現代のロボット技術。時代も姿も異なりますが、その根底には「自然界の頂点に立つ存在」への畏敬が共通して流れているように思えてなりません。

科学は、その仕組みをDNAや本能という言葉で説明される一方で、東洋思想は、その背景にある象徴や自然の理を見つめます。異なる視点でありながら、どちらも自然を深く理解しようとする営みであることに変わりはないのですね。ですから、WOLF-GUARDはまさに、その乾の結集であり、乾をもって野生動物を撃退していると言ってよいのではないでしょうか。

 

WOLF-GUARD研究室では、技術だけではなく、その背景にある自然観にも目を向けながら、新しい鳥獣対策の可能性を探究していきたいと考えています。

WOLF-GUARD研究室へようこそ

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未来を切り拓く人手不足解消システム

「WOLF-GUARD」の魅力 

 


はじめまして、

WOLF‐GUARD研究室の菅原です。

このブログでは、

自律走行型鳥獣対策システムWOLF-GUARD

の開発や導入事例、最新情報を発信していきます。

 

最近、ニュースをご覧になり、

このサイトへお越しくださった方も

多いかもしれません。

多くのメディアでとりあげて頂き、

あちこちから「見たよ~!」

というお声を頂きました。


www.youtube.com

 

「モンスターウルフでしょ?」
「WOLF-GUARDって何が違うの?」
「なぜ空港で導入されたの?」

そんな疑問に開発者の視点から

発信していきたいと考えています。

 

WOLF-GUARDは、

単なる「動くオオカミ」ではありません。

私たちが目指したものは、

「人がいなくても働き続ける鳥獣対策」です。

広い敷地では人手不足や巡回負担が

大きな課題になっていることと、

そして何より、野生動物との共存です。

また、動かすことで『モンスターウルフ』が

より威力を発揮するという点。

 

そこで

自立型走行除雪・草刈ロボット『YARBO』に

野生動物撃退装置『モンスターウルフ』を搭載し、

巡回・威嚇・草刈り・除雪を

一台で行えるシステムとして開発しました。

↓の写真からも、綺麗に草刈りされているのが

ご覧いただけると思います。

ですから、WOLF-GUARDは、

野生動物を追い払うだけではありません。

「働きながら守る。」

これが私たちのコンセプトです。

 

以上、このブログでは、

開発の裏話や実証実験、導入事例、

そして今後の取り組みを、

できるだけ分かりやすく

不定期ではありますが、

お伝えしていきたいと思っています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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合同会社コンチェルタート